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木造軸組実習 後半編

2023年8月21日 15:46 建築科

建築科1年生は企業連携授業の一環として、建築大工技能科が普段使用している岩沼の実習棟において木造軸組みを実施しました。
2週にわたって実施するのですが、今回は後半編です。

前回は使用する部材を墨付け、キザミ、までして終了でした
今回はいよいよ建てていきます。
使用する加工済みの材料をチェックしていたら......。
本来残さなくていけないところまで欠き盗ってしまいましたがご愛敬ですね......。

ご愛敬

いよいよ土台を敷き、建物の対角線寸法を測り、仮止めとレーザー墨出し器を使い水平を確認して、建てていきます。
あっという間に柱が立ち上がり、桁をかけて、おおよその形ができてきました。

土台敷き

柱を建てていく

ボルトの穴あけ

人力で持ち上げる

ここで、またまたチェックが入ります。
建てた柱が垂直に建っているか、下げ振りという道具を使って確認していきます。結果は......。

継ぎ手の加工具合が悪いと寸法が伸びたり縮んだりするので精度は大事です。
今度は小屋組みです。屋根のことを小屋組みといいます。

小屋束→母屋(もや)→棟木→隅木→垂木と順番に作業を進めていきます。
ここからは高所での作業になりますが、高いところが平気な子も多いようです。

足場作り

小屋組み

垂木を流す

木造軸組みの完成後は模擬上棟式を行いました。

近隣の方へ挨拶の意味も強かったようですが、最近見かけることがめっきりと少なくなった上棟式。
私たちが小さなころは、新しい家が建ち始めると上棟式で行われる餅まきが楽しみでした。
そんな貴重な体験ができました。
講師の先生が建物にまつわる儀式(地鎮祭、上棟式、竣工式、地方によっての違いなど)の説明をした後、いよいよ本番です。

準備完了

祭壇

神主役の講師、棟梁役の学生など役割分担を決めて儀式が始まりました。
塩・お神酒・水で建物の4隅を清めていきます。
屋根の上から、おひねりや餅代わりのお菓子をまきます。
こういった祭りごとは、地方によって、風習や様式が全然違いますので、宮城県の1都市の1例として見ていただければと思います。

拾い役の子、こんなに集めています......。
5日間にわたる木造軸組み実習。建築にまつわる講和もあり、ケガもなく無事に終了しました。

模擬上棟式が始まります

採ったどー

お弁当

余った時間を使って、建築科で普段使う事のないカンナ掛け体験もできました。
はじめての割にみなさん上手でした。

余った時間でカンナ掛け体験