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校外学習 後編「プレカット工場見学」

2024年1月10日 11:52 建築大工技能科

宮城県内を代表する建材販売会社である株式会社山大さんが主催する、植林地及び製材工場の見学会に建築大工技能科1年生が参加し、石巻の先にある雄勝町の山林へ向かいました。
このブログでは後編として「プレカット工場見学」の様子を紹介します。

製材された物をさらに加工するプレカット工場を見学しました。
手刻みを学んでいる我が建築大工技能科にとって最大のライバルでしょうか?(笑)

以前は手作業で行っていた継ぎ手や仕口などを機械が加工してくれるというレベルでしたが、こちらの技術も進んでおり、加工精度も格段に向上していました。

アリ・カマ工作機

加工された腰掛けアリ継

新工法の金物を使用するピン工法(呼び名は他にもあります)の工場も見ることができました。
部材に取り付けられた金物に鋼製のピンを打ち込むだけで、今まで使っていた建築金物(羽子板、ボルト、かすがいに代わる柱頭・柱脚金物など)を使わずに済みます。

ピン工法の金物

どうしても機械で対応できないところは熟練大工職人が対応するようで、その工房も見せてもらいました。棚には今まで加工に使われたと思われる多数の原寸型が保管してありました。

大工さんの工房

原寸型

最後にさまざまな加工のできる工作機のデモ作業を見ました。
角材にいろんな形の刃先アタッチメントが付いた加工機がみるみる加工していきます。完成したのがこのようなオブジェです。

工作機

完成したオブジェ

別の完成品

普段何気なく使っている木材が植えてから生育し、伐採されるまでの長い年月と製品になって手元に届くまで手間暇がかかるという事と、いろんな意味で森を大事にしなくてはいけないという事を学んでもらえたらなぁと思います。

東北電子専門学校の建築大工技能科では在学中に2棟の家を実際に建てる!という一連の作業を行います。