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ゲーム業界内定者インタビュー Vol.2

2022年2月17日 08:49 ゲームエンジニア科

今年度ゲームエンジニア科でゲーム会社に就職がきまった学生にインタビューしてみました Vol.2!
今回は、山田零生くんと伊達くんです!

第3回にも別の山田くんが登場するから、今日の山田くんは零生くんね!

零生くん:はい。

就職先の企業について教えてください!

零生くん:株式会社ピラミッドです! スマートフォン向けのゲームを開発してます。

伊達くん:株式会社シンクタンクという会社です。「ジョリーロジャー ~謎の文明と海賊島~」などのゲームを開発しています。

職種は?

伊達くん:プログラマーです。

零生くん:同じくプログラマーです。

ゲーム会社に提出した作品でこだわったことは?

伊達くん:プロシージャル技術を使って木を動的に生成する処理です。木の枝となるパーツを一つだけ用意しておいて、「ある規則」に則ってつなげることで自動的に木がつくられるようにしました。
規則を変えるだけで違う木ができるので、いろんな木を用意するよりも時間もリソースも削減できたと思います。

零生くん:僕はフライトシューティングゲームをつくりました。回転の処理にクォータニオンを使ったことと、Jsonを利用したことがアピールポイントです。

2人とも、結構難しいことしてるんだね。たしか学校ではあんまり教えてない内容じゃない?

伊達くん:プロシージャル技術についてはいろいろ調べました。

零生くん:学校ではマトリクスでの回転しか教わってないので、クォータニオンは自力でがんばりました!

作品が結構すごそうだけど、就職活動は順調だった?

零生くん:授業などでやったことがない、自分にとって新しいことにいくつかチャレンジしたので、本当に自分の理解が正しいのか、そもそも実装できるのか不安でした。進捗がいまいちだったときはだいぶ焦りましたし......。

伊達くん:僕が苦労したのは自己分析です。自分はなぜ今、学校でゲーム業界をめざすための勉強をしているのか。その行動理由を紐解く作業が一番苦労しました。

伊達 龍二くん(福島県 相馬東高校出身)
山田 零生くん(青森県 十和田西高校出身)

2人ともまじめだねー。担任とは大違い。さて、零生くん、専門学校で一番力入れたことは何ですか?

零生くん:勉強ですね。授業で教わることだけでは足りないと思ったので、授業時間外でもプログラミングについてネットで調べたり本を読むようにしていました。

伊達くんは?

伊達くん:作品のアピールポイントでもあげたプロシージャル技術の勉強です。

プロシージャル技術って? ......いや、私(担任)は知ってるけど、高校生にもわかるように説明プリーズ!

伊達くん:プロシージャル技術とは、簡単に説明すると、「とある規則」に則り実行することで、高品質な結果を自動生成してくれるという処理になります。
プロシージャル技術を利用すると、処理にかける時間が削減でき、低リソースで高品質な結果を得ることができるようになります。
昨今はゲームの開発規模が大きくなり続けていて、デザイナーの仕事量が多くなっています。
少しでもデザイナーの仕事を削減させられるエンジニアの技術を身につけたいと思い、プロシージャル技術の勉強に力を入れました。

やっぱり2人とも超真面目だ!ちなみに専門学校入学前にもっとやっとけばよかったってことはある?

伊達くん:自分の興味のある分野以外の様々なことに触れておけばよかったと思いました。自分の興味のある分野以外にも触れていることで、新しい分野に触れることへの躊躇もなくなりますし、触れたことのない分野でも、以前に触れたほかの分野との類似点を見つけられたり。
ゲームを作るうえでも様々なアプローチの仕方を思いついて、柔軟な発想もできていたのだろうと思います。

零生くん:もっともっと早い時期からゲームを作ったり、プログラムに触れておけば良かったなぁと思います。ネットや本を見れば、ゲームを作るための情報は結構手に入るので。
あと、専門学校に入ってから、ゲームで遊ぶ時間が減ったので、入学前にもっと色んなゲームを自分でプレイしておけば良かったなと思います。

最後に、ゲーム業界めざす後輩・高校生たちにアドバイスを!!

零生くん:学校の授業だけで満足せず、自分の知識、技術を磨いていけるように頑張ってください。
きっと、同じ学科やクラスの仲間に、自分が尊敬できる、真似したいプログラムを書ける人が、少なくとも何人かは居ると思うので、その人に追いつけるように、または追い越せるように切磋琢磨して頑張ってみてください。

伊達くん:私は、就職活動が多忙となり、面接にも落ち続け、自分に自信が持てなくなっていました。
さらには、「ほかの業界をめざして、就職活動を今すぐにでも終わらせてしまおうか。」と思う時もありました。
しかし、そんなときにこそ、自分のやりたいこと。なぜ、自分はゲーム業界をめざしたのか。という「きっかけ」を思い出してみました。
「自分はゲームに救われた。だから、今度はゲームでみんなを救えるような人間になるのだ。」という強い意志を持って、ゲーム業界をめざしたことを思い出しました。
言葉にすると、とても恥ずかしい文章になります。ですが、ゲーム業界に限らず、企業の方々は、その熱い言葉を求めていると思います。
その言葉に偽りがないのであれば、きっと伝わると思います。
なので、生意気ながら私からのメッセージ・アドバイスとしては、「嘘をつかず、自分の気持ちに正直になる」です。

零生くん:あと、ゲームを作るだけではなく、たとえ短い時間でも、ゲームをプレイすることを大事にしてください!

以上、超真面目な2人によるゲーム業界内定者インタビュー Vol.2でした!!
2人とも協力ありがとう!!

(Vol.3へ続く)