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「第3回サイバーセキュリティコンテスト」6月後半の近況報告

2023年7月10日 11:12 サイバーセキュリティ科

こんにちは!私は『第3回サイバーセキュリティコンテスト』の事務担当の相馬優里香と申します。
私からは、『第3回サイバーセキュリティコンテスト』企画の途中経過について説明致します。

【1】個人戦パートⅠの試験範囲の紹介(前回のブログの続き)

【2】個人戦パートⅠのCTFスコアサーバの紹介

【3】個人戦パートⅡの紹介

【1】個人戦パートⅠの試験範囲の紹介

前回のブログで、個人戦パートⅠの出題項目の前半部分である「CCNA」、「サイバーセキュリティ」、「SEA/J」それぞれの出題範囲について説明しましたので、私からは、後半部分の「AI」、「Linux」、「雑学」の問題範囲について説明致します。

〇AI班

学校教材やAI関連の基本情報問題から選択問題を20問作成しました。
出題範囲は、配布されている小テストのプリントと基本情報技術者試験のAI問題が対象です。

〇Linux班

教科書を参考に選択問題を20問作成しました。
出題範囲は第1章から第4章が対象です。

〇雑学班

東北電子専門学校の歴史とその他ITにまつわる雑学などを参考に選択問題を10問作成しました。

【2】個人戦パートⅠのCTFスコアサーバの紹介

コンテストで使用するCTFスコアサーバについての紹介です。
前回大会に引き続き今回も個人戦パートⅠで使用するスコアサーバは「CTFd」(※1)を使用します。

CTFスコアサーバのログイン画面

CTFスコアサーバの問題選択画面

CTFスコアサーバの問題表示画面

個人戦パートⅠの問題数は120問で、内訳は以下の通りです!

〇CCNA基本問題 : 20問

〇CCNAコマンド問題 : 10問

〇サイバーセキュリティ : 20問

〇SEA/J : 20問

〇AI : 20問

〇Linux : 20問

〇雑学 : 10問

尚、上記の問題文ついては、「明確で簡潔であるか?」、「誤解を招くような表現が含まれていないか?」等に注意して、3年生全員でレビューを行い作成しました。

【3】個人戦パートⅡの紹介

続いて個人戦パートⅡについて説明致します。

〇個人戦パートⅡとは

・個人戦パートⅡを今大会で新設した背景
コンテスト2日目の団体戦を行うにあたり、前回大会までは個人戦パートⅠの成績結果を元にして、団体戦の戦力を均一になる様にグループ編成を行っていました。しかし、CTFによる成績だけではネットワーク構築の個人スキルを正確に把握出来なかった為、実際には、団体戦の戦力が均一化されていなかったことが問題視されていました。

・個人戦パートⅡの役割
そこで、ネットワークシミュレータを使用して、以下のスキルの確認をし、団体戦のグループ編成を行うことで、団体戦の戦力をより正確に、均一にすることを目的に行うことになりました。

(1)ネットワーク機器の設定方法
(2)ネットワークトポロジーの設計方法

※ネットワークシミュレータは、パケットトレーサー(※2)を使用します。

〇個人戦パートⅡの範囲

CCNA教科書の1章から5章
IPアドレス計算、ルータ・スイッチの基本設定、ルータのルーティング(OSPF)が対象です。

以上で、個人戦パートⅠ、Ⅱについてのお知らせを終了いたします!

【  ~次回予告~  】

次回は、団体戦と交流イベント、賞品についてお伝えする予定です!乞うご期待です!

記事作成者:相馬 優里香(宮城県 N高校出身)

※1:CTFd
CTFdとは、CTF(Capture The Flag)の競技用サーバを簡単に構築できるオープンソースのフレームワークです。CTFとは、セキュリティ技術を競うイベントで、CTFdはそのようなイベントで使われるサーバを簡単に構築することができます

※2:パケットトレーサー
シスコ社が提供するネットワークシミュレーターツールで、パソコン上で仮想的なネットワーク環境を構築し、シスコ社製のネットワーク機器を操作できる無料のツールです。