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外部仕上げ作業始まりました

2022年11月22日 10:23 建築大工技能科

9月14日に開催された上棟式の後から模擬家屋建築の更新が止まっておりました。
作業自体が止まっていたわけでは無く、着々と作業が進んでいます。

軒先の垂木の切り口を隠す鼻隠し板を持つ係とビスを打つ係と2人がかりで取り付けていきます。
1枚では長さが足りないので材端のそれぞれを"く"の(画像を見ていただけるとわかりやすいと思います)形に加工してつないでいきます。笹の葉のように継ぐので笹に継ぐというような言い方もします。直角に切ってつないだ時よりも釘やビスを打ちやすいので凸凹(不陸)になりにくいのです。

継ぎ手

耐震性、耐風性を確保するための斜材(筋違)「すじかい」を入れていくのですが、柱と柱の間の対角線寸法で両方の切り口が斜めになるのでコツをつかむまで苦労しています。
無事に入れ終わったらさらに金物を取り付け補強していきます。

筋違

筋違と間柱

筋違金物

近年外側に構造用合板を貼り付ける面材構法も増えてきていますので、本校でも取り入れ。筋違&構造用合板でダブルで補強です。

余談になりますが、9ミリの合板を貼るか貼らないかで、外部からの音の入りが変わって室内が静かになるというメリットもあります。

外部合板貼り

室内

電気工事科とのコラボで、宅内配線を行い、完成の暁にはコンセントや照明も付きます。どんな風に配線しているのかよそ様の仕事が気になります(笑)

外壁の下地になる防風透湿シートと呼ばれるものを建物全体に貼り付けていきます。(商品名で呼ばれる事の方がわかりやすくなじみがあるかもしれませんが......)

風や雨水の浸入を防いでくれて、壁内部が結露しないように湿気だけを通して(逃がして)くれる素晴らしい材料なのです。

電線などを通して空いた穴は雨水の浸入の原因や気密性の確保のためテープで塞ぎます。

このテープもただ貼っているわけではありません。下から上に貼っていきます。(雨水の浸入を防ぐため)

防風透湿シート貼り

電線の穴

テープ貼り

外壁材を固定するための下地(通気胴縁と言ったりもします)を一定間隔でながしていくと外部での作業も軒天を残しほぼ終わりになります。

外部胴縁

東北電子建築大工技能科では在学中に2棟の家を実際に建てる!という一連の作業を行います。