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安全講習会開催
2022年10月27日 18:06 建築大工技能科
例年ですと模擬家屋の上棟が始まる前に実施するのですが、今年はこの時期になってしまいました......。
まずは自分自身の体を守ってくれる、ヘルメット、安全靴、ゴーグル、マスク、等についての説明です。
規格(JIS規格)の通ったものとそうでないものが世に出回っているようです。
安全用品
物々しいマスク
ヘルメットの種類
ゴーグル機能の付いたヘルメット
人間の頭の固さはカボチャや植木鉢と同じくらいといわれています、包丁で切れるくらいですよね......。
高所からの墜落状態を再現するため、ヘルメットの中に植木鉢をセットし落としてみます。
装着していると結構高い位置からでも平気ですが、非装着だとかなり低いところからの落下でも割れてしまいました......。
量販店で特に安価で売られている保護具のほとんどは規格外のようで、外国製のヘルメットだそうです。何か所かに外国の文字が見えます。
規格外のヘルメット
外国語の刻印
今のところ時間超過や、墨付けの不備や切り間違い、必要以上に金づちの痕を付るなど課題は山積ですが、少しずつ慣れていって時間内に、きれいに完成することを期待しています。
ヘルメット
ヘルメットにも有効期限がありまして、使用頻度にもよりますが、見た目に異常がなくても2~3年くらいだそうです。
有効期限が切れた(長期間経過した)ヘルメットは柔軟性が無くなり、落下物に見立てたハンマーでたたくとすぐに割れてしまいます。
1度衝撃を受けたヘルメットに再度衝撃を与えるとどうでしょう?期限が切れていることもありますが、割れが大きくなってしまい頭部を守る役目が果たせません。
暑いからといってヘルメットに穴をあけて風通しを良くしようなんて考えるのはもってのほかです。
衝撃で割れたヘルメット
これでは頭部が守れません
ゴーグル
飛来物から目を守るためにレンズ部分は割れないようにできており、一方で耳に掛けるメガネの蔓(つる)の部分などは、衝撃で顔を傷つけないようにレンズに比べ壊れやすくなっているとか。
ゴーグルの説明
安全靴
つま先部分に金属や樹脂が入って足の挟まれを防いでくれます。
規格品は1トンの物に踏まれても、つま先を守ってくれます。
重機に踏ませたというそれぞれのサンプルを見ると、規格に通っていないものはぺっちゃんこです。
当校で使っている安全靴はJIS規格品
安全帯
最後に高所作業時、万一の転落時に身を守ってくれる安全帯です。今までは腰ベルトタイプが主流でしたが、落下の際に腹部を損傷させてしまうので、ハーネスタイプに変わってきています。
ただ身に付けていればよいというわけでは無く、適度な締め付けが必要で、付け方に不具合があると救出されるまでつらい体勢で耐えなくてはいけません......。
フルハーネス型の装着練習
装着例
各自装着練習
転落時を想定した訓練
私も経験していますが、ちょっとした不注意や不安全行動で大きなケガに結びつきます。さっきまで一緒に話しながら仕事していた人が、一瞬にして命を落としたりします。あの時にちゃんとしてればこんな事には......と後悔する事のないようにしっかり身に付けて実行してほしいです。
東北電子専門学校の建築大工技能科では在学中に2棟の家を実際に建てる!という一連の作業を行います。