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屋根を支える梁や桁を加工していきます

2024年7月 1日 10:13 建築大工技能科

屋根を支える部材を墨付けしていきます。

2階の床の平角材(長方形断面の梁)と違って、丸太のイメージの残る材料を使用します。
断面が太鼓に似ているからと太鼓梁と呼ばれたりします。最近ではプレカット工法が主流になり、あまり使われなくなりました。(プレカット加工する機械が平角材にしか対応できないため。)

例年2年生が担当して作業します。
最初に、木目や材料の盛り具合をみて曲がっている(沿っている)材料に陸墨(ろくずみ、りくずみ)と言って水平の基準となる墨を打ちます。
皆さんもご存じの「ろくでなし」という言葉の語源は水平を意味するここからきているともいわれています。(諸説あり)

作業中

墨付け完了

陸墨を基準に高さを決めていきますが、平角材と違い場所場所で寸法が変わってきます。いかにして材料の断面欠損を少なくし丈夫な家になるか否かも、個人のスキルが重要になります。

近年プレカット工法が全盛で、かつ分業が進み、現職の腕のいい職人さんであっても墨付け、刻みのできる人は少なくなってきています。(このような方を本当に大工さんと呼んでもいいのか疑問が残ります。)

東北電子建築大工技能科では在学中に2棟の家を実際に建てる!という一連の作業を行います。