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技能検定試験

2024年3月12日 11:51 建築大工技能科

以前2年生が「3級建築大工技能士合格!」という記事を載せましたが、今回はその続きになります。

どんな試験かというと前回も書きましたが、ペーパー試験である学科と、課題を時間内に作る実技試験があります。
建築大工職の場合、1級・2級・3級とあります。1年生は受験資格のない入門的な3級に、2年生は3級合格が条件である2級に挑戦します。

試験に向けての練習風景

1)実技試験

まずは1月22日、建築技能実習棟において実技試験が行われました。

建築大工技能士では、与えられた課題を決められた時間内に完成させます。
2級の課題には3級の際になかった原寸図の作成があります。早い受験生は20分くらいで書き上げるそうです。

原寸図が書き終わったらチェックを受け、支給された材料にカンナをかけ指定寸法に仕上げます。部材断面が平行四辺形になる振れ垂木のクセ取りもあります。
与えられた課題書の指示に従い材料に墨を付け、墨付けが終わったら部材のチェックもあります。
その後のこぎりで切断、ノミでほぞ穴を掘るなどの加工作業を行い、あとは組立していきます。
標準時間と打ち切り時間と決められているため、無駄にできる時間は1秒もありません。

2級技能士課題

原寸図

材料

説明

試験前の説明

原寸図を描く

そろそろ完成?

墨付け

振れ垂木のクセ

出来栄えを気にする学生もいましたが、全員が無事時間内に完成することができました。

2)学科試験

ここで安心して落ち着く間もなく、週末の2月4日に学科試験を受けました。
試験の問題はどのようなものが出たかは受験生のみしかわかりません......。

学科試験会場

1年生は今回3級に合格することで、来年の2級技能士検定の受験資格が発生します。
さらに2級技能士の試験が、技能オリンピックの予選会も兼ねていますので、全国に向けて自分の技術を披露できる可能性があります。

余談になりますが、今回来てくださった試験官の1番偉い方が、以前私が技能オリンピック全国大会に出る際に、いろいろご指導いただいた先生だったという偶然の再会もあり思い出話にも花が咲きました。

東北電子建築大工技能科では在学中に2棟の家を実際に建てる!という一連の作業を行います。