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建築科1年生 木造軸組実習(後半編)

2022年7月22日 16:58 建築科

建築科1年生は企業連携授業の一環として、建築大工技能科が普段使用している岩沼の実習棟で木造軸組みを実施しました。
2週にわたって実施し、今回は後半編です。

前回は柱以外の使用する部材を墨付け、キザミ、地組までして終了でした。
今回は柱を準備していよいよ建てていきます。

加工ももう一息。1人当たり1本の柱を担当します。

柱の墨付け・キザミ

いよいよ土台を敷き、建物の対角線寸法を測り、仮止めとレーザー墨出し器を使い水平を確認して、建てていきます。

いよいよスタート

土台敷き

直角・水平確認

高さの確認

1本目の柱を女子学生が協力して建てていきます。

あっという間に柱が立ち上がり、桁をかけて、おおよその形ができてきました。
ここで、チェックが入ります。建てた柱が垂直に建っているか、下げ振りという道具を使って確認していきます。結果は......。
講師の先生のお話によると、今までの中で建築大工技能科も凌ぐくらいの建築科としては1番の出来との事でした。
継ぎ手の加工具合が悪いと寸法が伸びたり縮んだりするので精度は大事です。

1本目の柱

作業風景

建て方チェック

今度は小屋組みです。屋根のことを小屋組みといいます。
以前私が現場に出ていたころの話ですが、トラック1台分の小屋材を運んできてくれた運転手さん。小屋組みの意味を知らなかったようで、「小屋っこ作るのにこんなにたくさん材料使うの?」と心配していました。

小屋束→母屋(もや)→棟木→隅木→垂木と順番に作業を進めていきます。

ここからは高所での作業になりますが、高いところが平気な子も多いようです。

小屋組み(地組風景)

母屋、棟をかける

隅木をかける

垂木を掛ける

垂木完了

上棟式で必要な所に屋根板を貼る

室内側から屋根を見る

▼建て方早送り動画▼

近隣の方へ挨拶の意味も強かったようですが、最近見かけることがめっきりと少なくなった上棟式。
私たちが小さなころは、新しい家が建ち始めると上棟式で行われる餅まきが楽しみでした。
そんな貴重な体験ができました。
講師の先生が建物にまつわる儀式(地鎮祭、上棟式、竣工式、地方によっての違いなど)の説明の後いよいよ本番です。

建築にまつわる講和

神主役の講師、棟梁役の学生など役割分担を決めて儀式が始まりました。
塩・お神酒・水で建物の4隅を清めていきます。
屋根の上から、おひねりや餅代わりのお菓子をまきます。
こういった祭りごとは、地方によって、風習や様式が全然違いますので、宮城県の1都市の1例として見ていただければと思います。

祭壇

神主役

塩をお神酒をまく

拾い役の子、こんなに集めています......

5日間にわたる木造軸組み実習。建築にまつわる講和もあり、ケガもなく無事に終了しました。

気になる加工精度

腰掛けアリ継

大持継<

棟と隅木の取り合い

母屋と隅木