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建築科2年生 建築実習Ⅱ(テストピース作成)
2022年9月 1日 09:37 建築科
今回はコンクリートの圧縮強度試験に使用するテストピースの作成を紹介します。
気象条件なども加味してコンクリートの調合設計をするのですが、計算通りの強度が発現しているかの試験をするための供試体(テストピース)をつくります。
実際の建物でコンクリート強度が不足していると判明したら、あと少しで完成!のところまで工事が進んでいたとしても即解体になってしまいます。
直径100ミリ高さ200ミリ、鋼製の供試体用型枠を使います。昨今は樹脂製や紙製の供試体用型枠もあるようですが、本校では本来の鋼製を使用します。
![](../../images/220826_3a.jpg)
テストピース型枠
![](../../images/220826_3b.jpg)
ハンドスコップを使って型枠の中に流し込みます。コンクリートの練り混ぜの時は小さすぎましたが、今回はちょうどよい大きさです。
2層に分けて突き棒を使って密実なコンクリートになるように突き固めますが、専用の振動機があったり、突き固め方はひとつだけではありません。
型枠の上より少し下がったくらいのところまで打ち込んで、いったん完成です。
![](../../images/220826_3c.jpg)
ハンドスコップで詰め込み
![](../../images/220826_3d.jpg)
突きながら
![](../../images/220826_3e.jpg)
叩く
![](../../images/220826_3f.jpg)
打ち込み終了
翌日、コンクリート上部に押し上げられたレイタンスと呼ばれる白っぽい不純物を金ブラシで取り除き、セメントペーストと呼ばれる、水とセメントだけで作ったものを流し込み天端を平滑に仕上げる、キャッピングという作業を行います。
この作業でしっかり平滑にならないと、正確な強度が測定できず、試験がうまくいかなかったりしますので大事な作業です。
![](../../images/220826_3g.jpg)
レイタンス
![](../../images/220826_3h.jpg)
金ブラシで清掃
![](../../images/220826_3i.jpg)
清掃後
![](../../images/220826_3j.jpg)
キャッピング準備
![](../../images/220826_3k.jpg)
セメントと水の計量
![](../../images/220826_3l.jpg)
セメントペースト流し込み
![](../../images/220826_3m.jpg)
プラバンとガラス板で平滑に
![](../../images/220826_3n.jpg)
キャッピング終了
さらに翌日、脱型し水の中へ入れ水中養生を行います。
![](../../images/220826_3o.jpg)
水中養生
あとは、1週間に1度、圧縮強度試験を行い、4週目に想定した強度が発現しているかの確認をします。その模様もアップしていきたいと思います。