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建築科1年生 木造軸組実習 その2
2024年7月23日 09:48 建築科
建築科1年生は企業連携授業の第1弾として、建築大工技能科が普段使用している岩沼の実習棟において木造軸組みを実施しました。
2週にわたって実施するのですが、今回は後編です。
前回は土台・桁・母屋を墨付け、キザミ、地組までして終了でした。
今回は柱の墨付け、キザミ作業からです。
柱の刻みが終われば、いよいよ建てていきます。
柱の加工
いよいよ土台を敷き、建物の対角線寸法を測り、仮止めとレーザー墨出し器を使い水平を確認して、建てていきます。
あっという間に柱が立ち上がり、桁をかけて、おおよその形ができてきました。
土台敷き
柱を建てる
桁組
ここでまたまたチェックが入ります。
建てた柱が垂直に建っているか、下げ振りという道具を使って確認していきます。結果は......。
継ぎ手の加工具合が悪いと寸法が伸びたり縮んだりするので精度は大事です。
今度は小屋組みです。屋根のことを小屋組みといいます。
小屋束→母屋(もや)→棟木→垂木→合板貼りと順番に作業を進めていきます。
ここからは高所での作業になりますが、高いところが平気な子も多いようです。
今年は順調に作業が進み、筋交いも入り、木構造の知識を深めることができました。
母屋掛け
垂木を掛ける
屋根板貼り
筋交いの加工
筋交いの取り付け
ひとまず完成
近隣の方へ挨拶の意味も強かったようですが、最近見かけることがめっきりと少なくなった上棟式。
私たちが小さなころは新しい家が建ち始めると上棟式で行われる餅まきが楽しみでした。
そんな貴重な体験ができました。
本校での授業の際に事前準備として、建物にまつわる儀式(地鎮祭、上棟式、竣工式、地方によっての違い、祭壇に供えるものなど)について学んできました。いよいよ本番です。
撒き銭
撒き餅
供え餅
神主役の講師、棟梁役の学生など役割分担を決めて儀式が始まりました。
塩・お神酒・水で建物の4隅を清めていきます。
屋根の上から、おひねりや紅白の餅、お菓子などをまきます。
こういった祭りごとは、地方や棟梁さんによって、風習や様式が全然違いますので、宮城県の1都市の1例として見ていただければと思います。
祭壇
参列者
拾い役の子、両手に抱えきれないほど拾い集めていました......。
5日間にわたる木造軸組み実習。建築にまつわる儀式の講和もあり、大きなケガもなく無事に終了しました。
5日間かけた大作ですが、翌日の建築大工技能科の実習により1時間足らずで解体されたのです......。
解体の様子
解体終盤