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建築科1年生 木造軸組実習 その1
2024年7月18日 09:33 建築科
建築科1年生は企業連携授業の第1弾として、建築大工技能科が普段使用している岩沼の実習棟において木造軸組みを実施しました。
2週にわたって実施するのですが、今回は前編です。
昨年同様3.64m×5.46mの大きさで平屋に挑戦です。
屋根の形は今一般住宅で主流になっている切妻に挑戦します。
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平面プラン
まずは全員で設計図となる板図(手板)を作ります。建築大工技能科の授業で養生に使った薄い板を再利用します。カッターを使って人数分に切り分けますが手を切らないように細心の注意が必要です。
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手板作り
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真剣に手板を書いています
3つの班に分かれ長さや高さのものさしとなる尺杖(間竿)をひとり1本ずつ正確に作り、誤差のないかみんなで作った尺杖を並べてチェックします。
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並べてチェック
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尺杖作り
まずは土台から墨付けをしていきます。
建築大工技能科も各班のサポートに加わりました。普段座学で一緒に学習することも多いのでチームワークもばっちりのようです。
墨付けが終わったら、ミスのないことを確認して、ノミやのこぎりを使った刻み作業に入るのですが、皆さん上手にこなしていきます。
桁(※1)や母屋(※2)まで加工して土台・桁・母屋の地組を行い、間違いのないことを確認して前半戦終了です。
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作業前の打ち合わせ
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土台の墨付け
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ほぞ穴掘り
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建築大工技能科のサポート
簡単な用語説明
※1:桁とは建物の柱の上に掛け渡して、柱が倒れないようにささえとする材木。屋根を支える。
※2:母屋(もや)とは屋根の部材の一部で、屋根の最も高いところにある棟木と平行して配され、軒桁との間で垂木を支えています。