キャンパスニュース
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キャンパスニュース 2018.10.22
デジタル映像放送科(現:映像放送科)を卒業した、本校OBの岡島龍介監督のドキュメンタリー映画「旅するダンボール」が今冬上映されることになり、地元テレビ局の密着取材の一環で恩師に会いに来校されました。
岡島監督は2001年度に本校を卒業されてから、地元の映像会社に就職。その後、海外で映像の勉強をすることに決め、2007年に渡米。映画関連の学校を卒業後アメリカでフリーランス活動。2015年に日本へ拠点を移し、現在フリーランス(ディレクター/エディター)で活動中です。CM、MV、ドキュメンタリー、ファッション、長編、短編映画、そして今回の長編ドキュメンタリー映画と幅広く活動しています。
岡島監督は人生の節目節目に八巻先生と会っていて、相談していたそうです。連絡もなくふらっとやってきて、「今度会社を辞める」「渡米する」「映画を撮ったよ」など近況も報告してくれていたので、今回の来校も10年ぶりということもなく、「久しぶり〜」と和やかな様子でした。
密着取材は東北放送の「Nスタみやぎ(月〜金:18:15〜55放送)」で11月上旬に放送するものです。学生時代の思い出や、どんな学生だったのかなど話が盛り上がりました。
八巻先生と再開の様子
AVCスタジオ内で撮影
学生時代はカメラがテープから
デジタルへ移行時期でしたね
岡島監督は当時どのような学生でしたか?
掲示板にポスターを貼って
岡島監督と八巻先生
「旅するダンボール」あらすじ
島津冬樹。いま世界が最も注目をあつめる話題の段ボールアーティスト。本人は自身を段ボールピッカーとも呼ぶ。これまでに世界30カ国を巡り、なにげない街角から捨てられた段ボールを拾ってきた。もう8年もの間、誰もが見向きもしない段ボールを、デザイン、機能性を兼ね備えた段ボール財布に生まれ変わらせている。こうして島津が生み出す段ボール財布は世界中を旅し、リサイクルや再利用といった概念のさらに先を行くくアップサイクル>の可能性として受け入れられているが、島津の思いはソーシャルな反応とは無関係に、ただひたすら段ボールが好きという、純粋さそのもの。『旅するダンボール』は、そんな島津がある日徳之島産のジャガイモの段ボールを見つけ、その源流を辿って行く旅の途中で出会う、この段ボールと深く、浅く、近く、遠く、関わった人たちとの温かい交わりを3年間にわたり追ったドキュメンタリー映画。東京で偶然に見つけたかわいらしいポテトのキャラクターの段ボールがきっかけで、島津と段ボールのつながりは、日本を飛び出し、世界へと広がっていきます。
東北放送の取材後、八巻先生と岡島監督にインタビューしました。
デジタル映像放送科(現:映像放送科)2001年度卒業
岡島龍介さん
宮城県 仙台育英学園高校出身
Q.在学中はどんな学生でした?
八巻先生:それと一度決めたら、もう、それに集中してました。就職活動期間中も就職活動をしないで映像の制作に一生懸命だったから、「ここの会社に行け!」と無理やり研修に行かせたり。
Q.研修にいってどうでした?
岡島監督:2、3ヶ月かけても出来なかったことが、プロはすぐに出来てしまう。作業の速さやセンスの良さに衝撃を受けて、今度はそっちが楽しくなっちゃっいました。
Q.学校は楽しかったですか?
岡島監督:やりたくて入った学校だから、実習が楽しかったです。クラスメートと温度差があったけど、同じくらいの熱量の人たちが集まってきて、作品を作っていました。
八巻先生:映像にかける熱量が高くて、どんどんまわりを巻き込んで物事を進めていく学生でしたね。「ロケに行ってきまーす」といって行く時、先週より一緒に行動する人数が増えていたり。「自分についてこい」というタイプではなくて、行動で周りを巻き込んでいくタイプですね。周りに良い影響を与えていましたよ。
Q.印象に残っている授業を教えてください。
岡島監督:朝にニュースのネタを探し、日中その制作(ナレーター、カメラ、ロケ、編集など)をし、決まった時間に放送するという授業はやりがいがありました。決まった時間に生放送(3分間)する設定なので、その時間に間に合わないと「放送事故です」ということで流さない。緊張感がありました。
Q.時間に間に合って放送したことは何回くらいですか?
岡島監督:2、3回くらいでしたね。成功した時は「嬉しい!」というより、みんなホッとしていました。
Q.仕事でやりがいを感じることは何ですか?
岡島監督:大衆心理を読み解くのが面白いです。今回の映画も「ダンボールを拾っている人!?」という驚きから観衆が興味を持ち、ドキュメンタリーを通して『島津』という人物がどういう人で、どんな思いで作品を作っているのかわかってくると同時に、だんだん共感してきて、最後の方では『島津』を知らない人がダンボールの財布を見て驚いている姿を見て「こんなすごい人なんだぞ」と応援している側に回るような、そういう心の動きをしてもらえたら、自分の思った通りに感情が動いてもらえるとやりがいを感じます。
Q.在学生にアドバイスをお願いします!
カリキュラムだけではなく、自分で企画を立て友達と作品をどんどん作ること。場数が大事。学校以外の人たち(モデルをしている人、音楽をしている人など)と繋がって作品を作るといいですよ。外国での作品も同じように声をかけて集まった方たちと作品作りをしていました。その繋がりは今でも続いていて、現在の仕事にも繋がっています。
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