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技能検定試験

2023年2月24日 10:40 建築大工技能科

以前大工技能検定試験に向けて練習をしている記事を載せましたが、今回はその本番です。

どんな試験かというと、ペーパー試験である学科と、課題を時間内に作る実技試験があります。
建築大工職の場合、1級・2級・3級とあります。まず我々は入門的な3級に挑戦します。

1)実技試験

まずは2月1日、建築技能実習棟において実技試験が行われました。

3級建築大工技能士では、与えられた課題を決められた時間内に完成させます。
3級は原寸図の作成がないので、まずは支給された材料にカンナをかけ指定寸法に仕上げます。
与えられた課題書の指示に従い材料に墨を付け、のこぎりで切断、ノミでほぞ穴を掘るなどの加工作業を行い、あとは組立していきます。
2時間45分の標準時間3時間の打ち切り時間と決められているため、無駄にできる時間は1秒もありません。

材料

墨付け

刻み

検定員

カンナかけ

組立

規矩術(きくじゅつ)

完成

横から見るとこのような感じ

出来栄えを気にする学生もいましたが、全員が無事時間内に完成することができました。

2)学科試験

実技試験が終わり安心して落ち着く間もなく、週末の2月5日に学科試験を受けました。
試験の問題はどのようなものが出たかは受験生のみしかわかりません......。

学科試験会場

今回、3級に合格することで、来年の2級技能士検定の受験資格が発生します。
さらに2級技能士の試験が、技能オリンピックの予選会も兼ねていますので、全国に向けて自分の技術を披露できる可能性があります。

余談になりますが、数年ごとに作るものが変わる実技試験課題で、今回1級・2級の実技試験課題が変更になり、練習時間が足りないので無理!と思ったのか、例年の受験者数の半分くらいしかいないと試験官の1番偉い方からお聞きました。

東北電子建築大工技能科では在学中に2棟の家を実際に建てる!という一連の作業を行います。