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床組み完成

2022年8月 5日 17:09 建築大工技能科

4月からコツコツ準備を進めてきた建築大工技能科の木造軸組み実習ですが、刻み作業も終え、夏休みが明けたら建て方作業を始めます。

夏休み前の最後の作業として、1階の床組み作業を行いました。
昔は土台が敷き終わったらすぐに、柱を立てていくことが多かったのですが、足元も悪く作業性もよくないので、最近では床を敷いてから柱を立てることも多くなってきました。
大きく分けて、根太を組む今までの工法と根太レス工法と2種類ありますが、本校の実習では、1階床を根太組み工法、2階床は根太レス工法を採用し、どちらの場面にも対応できるようにしています。

以前、土台まで敷き作業が終了していました。

墨出し器の取り扱い

そこに大引という根太を支える部材を910mm間隔で設置していきます。
その大引を支えるために束と呼ばれるものを同じく910mm間隔で設置します。
束は木製だったりプラスチック製だったり、鋼製(金属製)だったり様々ですが、スパナで回すだけで高さの微調整のできる鋼製束を使います。

平らな床を作るために、レーザー墨出し器を使って±0ミリを目標に鋼製束の高さを合わせていきます。

鋼製束

高さの調整

大引が終わったら根太を掛けます。@303mmピッチで大引きに直交するようにしっかりと固定していきます。この作業がいい加減だと後々、床がキシキシと鳴る床鳴りの原因になるので大事な工程です。

大引き

根太組完成

根太の間の断熱材を隙間なく敷き込み、外部の熱の出入りを遮断します。
これが終わると、やっと床の下地になる合板を貼ります。

呼び名は色々ありますが、レンガの模様のように1枚の半分ずつずらして貼っていきます。
目的も色々と言われていますが、同じ位置に継ぎ目を持ってこないように分散させていきます。
柱の建つ場所もふさがないように空けておきます。

断熱材入れ

床組み完成

9月半ばに予定している上棟式に向けて準備は万端です。

東北電子専門学校の建築大工技能科では在学中に2棟の家を実際に建てる!という一連の作業を行います。